安全なドッグフードって何?

代表の河村です。

安全なドッグフードって何なんでしょうか?ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、有害物質(メラニン)が混入したペットフードがアメリカで犬達に健康被害を及ぼした事をきっかけで、日本でも2009年に、ペットフード安全法が制定されてました。主な内容としては、ペットに悪影響を及ぼす、ペットフードの製造、販売、輸入が禁止されました。しかし、まだ人間の規制に比べると犬の規制は緩いのが現状です。

飼い主さんに意識してもらいたいポイントとしては、使われている肉類の種類や、酸化防止剤、添加物と着色料、原材料にすでに含まれている物は表記のない物もあります。今回はその注意すべき添加物の一覧をご紹介していこうと思います。

ドッグフードに使われている人工化合物とは?

ドッグフードには一般的に保存料・着色料・乳化剤といったものを使っている可能性があります。 それは、保存性を高める為、見た目をよくする為、混ざりにくい物を混ざりやすくする為など様々な用途で添加されています。最近では人の食事でも添加物を気にする方が多くなってきました。きっと今このページをご覧になられている方は自分の食べ物だけでなく愛犬の食べ物にも気を遣う方なのではないでしょうか?

知らないと怖い!無添加のカラクリ。

よく人の食べ物で「無添加・化学調味料不使用」と謳っている食べ物を見ますが、裏の原材料表示をみると「でん粉分解物」「酵母エキス」「発酵調味料」など。あれ?と首をかしげたくなるような表記がされています。これらは本来食品添加物として扱われるべきものだと私達は考えますが、メーカーが「でん粉分解物はあくまでも食物繊維を摂取していただくことが目的の素材です」と言えば食品素材=無添加となります。

世の中の「無添加」と書かれた食品の大半は、この手の理屈を組み合わせたものばかりです。 食品添加物と同じ効果を発揮するモノを使っていても、添加物として表示しなくて良いルールを組み合わせていけば、無添加食品になります。 「無添加」とさえ書けば、無条件に絶対的な信頼があると、イメージしてしまいます。無添加と書くために、いろんな理屈をこじつけた首をかしげたくなるようなドッグフードも存在しているので、成分表を見てしっかり見る必要があります。

ぺろっと元気ごはんは17種類の原材料の素材だけで構成した完全無添加です。それは上記の理由から首を思わずかしげたくなるような物は作りたくなかったからです。そしてそれを愛犬に与えて欲しいとは思えません。犬達は自分で食事を選択できません。飼い主さんが買ってきたものしか食べる事が出来ないのです。

一応「でん粉分解物」「酵母エキス」「発酵調味料」は食べられる食材を科学的な力を使って取り出したものなので、グレーゾーンと言わざるを得ません。添加した方が栄養価も上がる可能性もあります。ではスーパーなどで見るごく一般的なフードに使われている添加物はどんなものがあるのでしょうか?ご紹介していきます。

保湿剤:プロピレングリコール

半生タイプのドッグフードの水分を保つために使われています。 保湿剤・乳化剤・殺菌剤・防カビ性に優れていることから、洗剤や化粧品、歯磨き、シャンプーなどの日用品のほか、麺類やおにぎりなどにも使われています。身の回りのほとんどの物と言って良いくらいに使用されています。原液は猛毒です。発がん性が疑われるため、表示指定成分となっています。経皮吸収するので、皮膚障害・アレルギー反応をおこすこともあります。

酸化防止剤

ドッグフードに含まれる油脂成分やビタミン類の酸化を防ぐために用いられます。油脂成分が酸化すると嗜好性が低下するだけでなく、食べると体調不良をおこすします。また、ビタミン類も効力が無くなると言われています。食品には必ずと言ってよいほど使われています。

<天然の酸化防止剤>

ローズマリー抽出物、緑茶抽出物(カテキン)、エラグ酸、コーヒー豆抽出物、ハーブ類から抽出したものこれらは自己犠牲となって酸化を防ぐので効力がだんだん落ちていきます。こういったものを使用しているフードを購入する時は小袋を選び早く使い切りましょう。天然系の酸化防止剤が使われているドッグフードは価格がやや高めです。

<合成酸化防止剤>

ビタミンC(L-アスコルビン酸)、ビタミンE(トコフェロール)、ミックストコフェロール、クエン酸これらも人の食品にもみられる酸化防止剤です。天然の酸化防止剤がフードに使われだす前はナチュラル系のドッグフードにはこれらの酸化防止剤が使われていました。

<合成酸化防止剤>BHA(ブチルヒドロキシアニソール)

元はガソリンの酸化防止のために合成されたもの。植物油脂やバターなどの食用の油脂にも使われていましたが、動物実験において発ガン性があることが認められたため、人の食品には使用禁止になりました。しかし、まだ菓子類やインスタント食品などに使われているパーム油に添加されています。

BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)

バター、魚介製品(冷凍、塩蔵品、乾製品)ガムなどの食品に使われています。血中コレステロールの上昇、ヘモグロビンの減少、肝臓・腎臓に異変・障害がおこるといわれています。発がん性は「疑い」の段階ながら、国際がん研究機関では「発がん物質と指定」しています。カップ麺などのプラスチック製品にも使われているため、中の食品へ移ることが指摘されています。

エトキシキン

現在、日本では食品への使用は認められていません。規定付きの農薬(殺菌剤)扱いです。環境ホルモンとされたダイオキシン系の化学物質で、発がん性があると言われていますがペットフードに使用されているものもあるようです。合成酸化防止剤の使用されているドッグフードはスーパー、ドラッグストア、ホームセンター等でよく売られている1kgで数百円台のものに多く見られます。これらを使用しているドッグフードはオススメできません。

pH調整剤

pH調整剤・・・ドッグフードのpHバランスを適切な範囲に調整するために用いる。pHを4~5くらいの酸性に保つことで、微生物の増殖を抑えて腐敗を防ぎます。クエン酸、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸(リン酸塩)など、いくつか組み合わせて使用するので、表示は特定の物質名ではなく、「pH調整剤」とだけ表示します。pH調整剤の出現で食中毒などが減る一方、PH調整剤のとり過ぎは、腸内細菌の善玉菌を殺してしまうと言われています。リン酸塩は特にカルシウムや亜鉛の吸収を妨げ、骨を作る機能に悪影響があることが分かっています。過剰に取りすぎるのは注意が必要です。

保存料(防腐剤) ソルビン酸カリウム(ソルビン酸)

カビや微生物そのものの繁殖を妨げる働きがある。カビや酵母、細菌に幅広く効果があります。単独でも過剰摂取では毒性があります。亜硝酸ナトリウム(亜硝酸塩)といっしょに使用されていることが多く、同時摂取すると発がん性を示すとされています。

乳化剤グリセリン脂肪酸エステルなど

油脂と水分が均一に混ざりやすくするため用いられます。マヨネーズはご存知ですよね?植物油と酢この2つは本来混ざるものではありません。それを混ぜる為に乳化剤の役割を果たすのが卵です。食品そのものが乳化剤の役割を果たす場合もありますがショ糖脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウム、ルビタン脂肪酸エステル、植物レシチン、卵黄レシチン、大豆レシチンなどがあります。化粧品やシャンプーなどでは「界面活性剤」と表示されます。また、保湿剤の働きもあります。

増粘安定剤

増粘剤(糊料)は粘りやとろみをつける為に用いられます。ゲル化剤は食品をゲル化、ゼリー状にする為に使われます。  安定剤は食品を接着し形が崩れないようにしたり、食感や喉ごしを良くし、嗜好性を高めます。天然由来の多糖類が用いられることがほとんどで、澱粉や果実、藻類などから抽出されたものが主でペクチン、グアーガム、キサンタンガム、タマリンドガム、カラギーナンなどが多く見られます。

着色料タール色素

石油やタールから人工的に合成した合成着色料

食用赤色2号、3号、40号、102号、104号、105号、106号。食用黄色4号、5号。食用緑色3号、食用青色1号、2号。(計12種類)が指定されています。

安全性に問題があるとして、食用赤色104号・105号・106号(発がん性)赤色40号・102号(アレルギー)は国際的にはほとんど使用が許可されていません。

天然色素

天然に存在するものの植物や動物などから作られた着色料クチナシ、パプリカ、ベニバナ、カラメル(Ⅰ)、フラボノイド(うこん)などがあります。 ただ、天然というだけですべて安全とは言い切れません。抽出過程の薬品使用などで、危険に転じることもあります。

発色剤 亜硝酸ナトリウム(ソーダ)

肉や魚の缶詰類の黒ずみを防ぎ鮮やかな色を保ちます。犬のジャーキーなどで多用されている傾向があります。 人の食品では、ハム・ソーセージなどの肉製品、いくらなどの魚卵の変色するのを防ぐのに用います。食肉に含まれるアミンと胃の中で結合すると、強い発ガン性があるニトロソアミンという物質に変化するのが知られています。そこにビタミンC があると、ニトロソアミンへの変化を止められます。

膨張剤

食品を膨らませる作用があります。ベーキングパウダー、ふくらし粉、重曹(炭酸水素ナトリウム)など。復数の物質を使用していても「膨張剤」のみの表示になっています。イーストのように発酵時間が要らないので、時間短縮できるのが利点です。まんじゅう、蒸しパン、クッキー、ケーキ、お菓子作りに利用されています。ベーキングパウダー1つとっても高価な物は「アルミニウムフリー」のもの。そういったものを使用している場合は必ず表記がありますが犬用に使われている物があるのかは不明です。

誤解を招きやすい添加物

食品添加物はとても身近な存在です。正直すべてを避けようとすると市販品を購入するより自分で作った方が簡単かもしれません。どう言ったものを買い、どの様な物を食べさせるかは飼い主さん次第だと思います。気にすればするほど生活しにくくなるそんな世の中ですあまり過敏になりすぎると大変かもしれません。ドッグフード選びに悩まされるなら、完全無添加のぺろっと元気ごはんは安心してお使いいただけると思います。

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