<ドッグフードの形状による分け方>
*ドライタイプ*
水分量が5~12%の製品のこと。乾燥された状態で保存されている為長期間の保存が可能で扱いやすく、値段も手ごろなものが多いです。犬の場合ドライタイプを使う飼い主さんが一番多いです。ただ、水分量が圧倒的に少ないので一緒にお水をあげることをオススメします。博多ドッグスで販売している、ぺろっと元気ごはんもこちらのドライタイプです。
※ドライフードを買った時にフードの粒がベタベタしていたことがありませんか?ドライフードの中には最後の製造工程でフードに肉の匂いを付けた動物性油脂などでコーティングをしているものがあります。食いつきを良くするための工程ですが、ドッグフードの表面を覆う油は酸化しやすい傾向がありますので、保管する際には注意が必要です。ぺろっと元気ごはんは素材にこだわって作っており、オイルコーティングは一切しておりません。オリーブオイルを使用しておりますが、原材料を混ぜる工程の際に練り込んでおりますので、コーティングとは異なります。ご安心ください。
*セミモイストタイプ(半生)*
水分量15~50%の製品のこと。水分量が比較的多いため、ドライタイプと比較して、食べやすいようです。ただ、水分量が多いので保存には要注意。基本的に大袋を買ってもその中に子袋が入っているという感じになっていますが、開封後は冷蔵庫に保存しできるだけ早く使用する。 購入する際は特に製造年月日や賞味期限を確認して、新しいものを買うようにして下さい。
※ドッグフードの中で最も与えてほしくないのが半生タイプのフードです。適度な水分量や添加物のおかげか食いつきは良いようですがオススメしないのにはわけがあります。半生状態に保つにはそれなりの添加物が必要なのです。半生タイプのフードを放置お皿に入れて放置したことはありますか?パンでもお米でもお皿に入れてラップもせずにしばらく放置すると乾燥して硬くなりますよね。ですが半生ドッグフードの多くは柔らかさをキープしてくれます。
なぜか?それはドッグフードの中に入っている「糖類」のおかげなのです。原材料の一覧を見てみると大体先頭の方に「ブドウ糖果糖液糖」「ショ糖」「セルロース」などの甘いものが入っています。簡単に言うとジャムの様に砂糖で水分量をキープしている状態に近いです。それに加えて添加物を使っている量はこのタイプが一番多いと思われます。ドライや缶詰タイプのドッグフードより圧倒的に着色料の表記が多いのも特徴です。なるべく余計なものを口にして欲しくないのでオススメしていません。
*缶詰・アルミニウムトレー・レトルトパウチ(ウエット)*
水分量75~85%の製品。通常は加熱滅菌後に密封してあります。この製品には各種材料を均一に調整した「レーションタイプ」と原材料をそのまま入れた「グルメタイプ」の2つがあります。嗜好性がとても高いのでその分別のドッグフードへの切り替えが難しいのが難点です。開封さえしなければ酸化する事もなく、1年以上もつものが多いので非常食として常備しておくには最適です。
*フリーズドライ*
最近出てきたのがフリーズドライ。トリーツなどのおやつタイプが主流のようですが、こちらは必ずお湯で戻す必要があります。フリーズドライのご飯の共通点はタンパク量が多いフード。ただし、お湯での戻りが異常に悪い・・・こちらは現段階の技術ではたんぱく質が熱変化してコアを形成するために仕方ないとの事。戻すのが前提なのでグラム数に対してのお値段はとても高く感じます。こちらは発展途上のドッグフードです。
<グレードによる分け方>
ドッグフードの値段が1キロ数百円の物から数千円するものがあります。値段が違えば中身が違います!主にスーパーやホームセンター、ドラグストアなどで見かける1キロ数百円台のものを「レギュラーフード」と言います。ペットショップで多く見かける物を「プレミアムフード」と言います。基本的にペットショップで見かける物の方が一般的に原材料に良質なものが使用され、有害とされる食品添加物も入れないようにしてあります。プレミアムと似たものになりますが、使用している酸化防止剤の違いによって特に表示のない 「レギュラーフード」とビタミンやローズマリーといった天然の物を使用している「ナチュラルフード」と分けることもあります。
<ドッグフードの買い方と保存方法>
基本的にドッグフードはなるべく早く使った方が犬の体の為に良いです。ドライフードは開封してなくても袋の中で酸化が進んでいく製品が多いので大袋を買う際は1ヶ月~1ヶ月半で使いきれる量を買う事をオススメします。保存は冷暗所で密封容器に移し替えておくと酸化のスピードが遅くなります。冷蔵庫や冷凍庫はフードを保存するのに最適です。
まとめて買うと安いから・・・と大袋お購入していませんか?酸化した油を知らず知らずに食べさせ続けていると皮膚や内臓に負担をかけてしまいます!特に肝臓へのダメージが心配されます。肝臓は血液検査で定期的にチェックしないとなかなかわからないので要注意です!安く済ましたつもりが1回の病院代で飛んでいってしまうかも!?です。
ちなみにドッグフードを置いている場所もチェックです!太陽がサンサンとあたっている所やキッチンのコンロの近くにおいていませんか?熱を発生するものの近くにおいておくという事は熱によって油が酸化してしまいます。使い勝手がいいから・・・というのは要注意です。レトルトパウチのフードは常温保存で全然OKですが、時々袋が異常に膨らんでないかチェックをして下さい。実は・・・酸化した油はアレルギーやガンの原因とも言われています。いつも食べさせているものだからきちんとフードを選んだあともしっかり管理してあげてください。
愛犬豆知識*爪切りで肝臓チェック*
爪切り自分でしていますか?爪は肝臓の健康チェックができる代表的な部位です。爪を切った時にポロッと一塊になるものはOKですが、ポロポロと粉が落ちたりささくれのような状態になってしまったりした場合は肝臓がお疲れかもしれませんよ。自分で爪切りをしない場合はトリマーさんに爪の状態をチェックして下さいと頼んでも良いかと思います。