ぺろっと元気ごはんに使っている鶏肉の部位にもこだわっております。
ぺろっと元気ごはんは鶏肉が主原料として使っております。牛、豚、馬などある中でなぜ鶏肉を選んだかというと「犬に一番馴染みがあり食べ慣れている」という理由が1番の決め手でした。
当初は老犬の為というコンセプトでスタートしたため、馴染みがる物の方が口にしてくれやすいと判断したからです。老犬の為に作った当初のレトルトのドッグフードから全年齢対象のドライフードへと移行した時にも今まで食べてくれていた犬達が違和感なく食べてくれる様にとそのまま鶏肉を使い続ける事にしました。ぺろっと元気ごはんに使用している鶏肉は「ムネ肉」と「ササミ」です。ちゃんとしたお肉を使用しているので「ムネ肉とササミ」を使用しているとはっきり宣言できます。 その中でも今回はムネ肉に注目していきたいと思います。
ここ数年、鶏ムネ肉の「鶏ハム」や「サラダチキン」などのレシピが流行していますが、何がきっかけかご存知ですか? 実は産官合同で研究されていてるとある成分が多く含まれているのが鶏ムネ肉なんです。なので、テレビの料理などで取り上げる事によって作られたブームと言っても過言ではありません。作られたブームと言ってもジューシーなモモ肉、ヘルシーなササミの間に挟まれてぱっとしない存在だった「鶏ムネ肉」がここまで取り上げられるのにはきちんとした理由があります。
簡単な鶏ムネ肉の栄養・機能成分の紹介
鶏ムネ肉は、水分が約75%、タンパク質が約22%、皮をはげば脂肪はわずか1.5%です。
人も犬も食べている食品中のタンパク質は体の中で消化され、アミノ酸やペプチドの状態になります。このアミノ酸やペプチドは小腸で吸収されたあと肝臓に運ばれ、血液によって体のあちこちの組織に運ばれ新しい筋肉や爪など色々なものへと日々使われていきます。毎日体は新しく作り替えられているので、食事からきちんとタンパク質を摂る事はとても大切なんです!
現代は質的栄養不足が蔓延中!!
最近は1日に必要なカロリーは満たしているけど、体を上手に運営していくだけの栄養素が足りないという場合が多く見られます。犬達でいうと安価なドッグフードの中には炭水化物が主原料で、たんぱく源は粉末のものを使い(ぺろっと元気ごはん様に生肉を使っているドッグフードはあまりありません)、成分上基準とカロリーを満たしているけど中身は粗悪な物が多く見受けられます。それだけにとどまらず飼い主さんがおやつにクッキー、ジャガイモ、さつまいもなどの糖質を時々ならまだしも毎日食べさせてせっかく質の高いフードも台無しになんて事もあるかもしれませんね。
人間でもそうです。朝はパンとコーヒー、昼はおにぎり、夜はゴハンとみそ汁とおかず。「ん?普通じゃない」と思われましたか? 夜はメインのおかずの中にタンパク質がありますが、朝と昼はほぼ糖質。体を構成するためのタンパク質が足りない!という状態に陥っているかもしれません。
食事からのタンパク質の摂取量が少ないと、体を構成するタンパク質が作れないので、 健康維持に支障をきたすことになります。脂質や糖質の様に体内に蓄え、必要な時に体内で分解して生成という事もできないタンパク質しっかり摂取していきたい物です。
そこでぺろっと元気ごはんには十分なタンパク質を使う事を意識しています。その中でも鶏ムネ肉は、タンパク質を豊富に含む重要な供給源であり、健康維持に有用な食材なんです。
鶏ムネ肉には抗疲労成分が入っているんです!
皆様もよくご存じの渡り鳥は人が飛行機に乗って移動するだけでも疲れる距離を自力で飛んで移動していますよね?その秘密がイミダゾールペプチドといわれています。渡り鳥の胸にはこのイミダゾールペプチドが多く含まれていて、その長い飛行距離、飛行時間を支えていると分かりました。
イミダゾールペプチドは何も渡り鳥だけに含まれている特別な物ではなく、ぺろっと元気ごはんに使われている鶏ムネ肉にしっかりと含まれています。
鶏ムネ肉の中にはアンセリンとカルノシンというイミダゾールジペプチドが豊富にふくまれています。このイミダゾールペプチドは、発がんや老化に対する予防効果が期待される抗酸化作用や抗疲労作用があります。人間は1日に200mg摂取すれば、抗疲労効果が期待出来るとされています。100gの鶏ムネ肉の中にイミダゾールペプチドは数百mg~1g含まれているので、1日に鶏肉を50~100g食べれば、抗疲労効果が期待できると言われています。
※イミダゾールペプチドは鶏ムネ肉だけにしか存在しないわけではありません。 鳥だけでなく哺乳類や魚の骨格筋にも含まれています。その中で最も成分が多く含まれていたのが鶏ムネ肉という訳です。特にガチョウの骨格筋中は豊富に含まれているそうですが日本でガチョウを日常的に食べる事ができる方はいったいどの程度いるのでしょうか?なかなか身近なスーパーでガチョウを買えるところはないのであまり現実的ではありませんよね。
もっと興味がある方は大阪市立大学医学部の疲労医学講座では、長年イミダペプチドの研究を行い、いつもの論文を発表しています。(「イミダペプチド(CBEX-Dr)配合飲料の健常者における抗疲労効果 薬理と治療」※1、「イミダゾールジペプチド配合飲料の日常的な作業の中で疲労を自覚している健常者に対する継続摂取による有用性」※2など)。検索してみて下さいね。
同大の実験では、イミダペプチドを経口摂取すると、持久力の向上が見られ(瞬発力には差が出なかった様です)、被験者は疲労回復を実感、疲労時に血液中で上昇する各種化学物質も減少した。との記述があります。これはなにも人だけの効果ではなく犬達にも効果が期待できると思いませんか。疲労回復効果がある鶏ムネ肉。日本政府がオススメするのも分かる気がしてきませんか?
鶏ムネ肉はうまみ成分の宝庫!
実は鶏ムネ肉には、うま味成分であるグルタミン酸とイノシン酸を多く含んでおり、強いうま味を持っているんです。なのに、モモ肉と違って、調理するとパサパサして美味しくないと日本ではモモ肉の人気が高いです。しかし、調理方法を工夫すれば、うま味が強い、美味しい鶏ムネ肉になるんです。 そこで最近のブームの鶏ハムとサラダチキンが登場する事になったようです。
※ここで一つ注意!イミダゾールペプチドは水溶性で茹で汁にも抽出されてしまいますので、茹でた水を捨ててしまったら勿体ないです。ぜひゆで汁はスープにしてしっかり食べてさせる事をオススメします。
お薬ではないので即効性はありません。
薬の様に鶏ムネ肉食べて30分したら疲労が消える!という訳には行きません。もし、即効性があったとしたらプラシーボ効果でしょう。(まぁ、病は気からともいうのでそのまま信じてもらってても問題はないと思いますが)いろいろな実験結果からイミダゾールペプチドが最も力を発揮するのは摂取開始数日後から継続摂取した2週間以降という事が分かっています。
疲れにくい体にするためにも継続摂取が望ましいです。人間の様に毎食献立が変わるという事もドッグフードの場合ありませんので、ぜひ鶏ムネ肉を使っているぺろっと元気ごはんの継続使用をオススメしています。
どんな疲れにも万能!?
東京大学の研究で、アルツハイマー病モデルマウスではイミダゾールペプチドの1つカルノシンが脳の疲労を緩和する事によって、記憶機能の低下を回避し、認知症予防作用があるという事が発見されています。これは最近の研究結果なので、今後その作用メカニズムの解明、臨床試験などで効果の検証が行われていく事でしょう。日本で暮らす犬達は寿命が延び、それに伴い認知症の犬も増えると予想されます。そして認知症になりやすいと言われている日本犬、日本犬系MIXにとっては青魚の摂取と共に、認知量の新しい予防法としても期待できると思いませんか?
尿酸値まで下げてくれる
イミダゾールジペプチドには、体内で尿酸の産生を抑制し、過剰な尿酸の排出を促し、尿酸値を低下させる効果があります。尿酸値が高いと痛風や尿路結石のほか、動脈硬化や心筋梗塞などの原因となるため、そのような生活習慣病の予防に効果があります。筋力トレーニングや激しい運動をする犬は、尿酸値に注意しなければなりません。高負荷の筋力トレーニングは無酸素運動ですから、無酸素運動は尿酸値を上げる原因になります。そういう点でもイミダゾールジペプチドは、スポーツドッグなどの運動量が多い犬達の食事としても相性が良いといえます。犬の場合、膀胱炎になりやすい犬はよく尿検査を行いますが膀胱炎の時にはこの尿酸値が高いとよく言われます。膀胱炎を繰り返している犬は意識してイミダゾールペプチドを摂取しておくのも1つの手かもしれませんね。
皆様も経験があると思いますが、疲労がたまるといい事はありません。 疲れから免疫力が低下して風邪をひいたという経験はありませんか?これは何も人だけの話ではありません。犬も疲れから体調を崩すことが多々あります。ペットホテルなどで長期のお泊りの場合、お泊りに慣れている子でも1ヶ月過ぎると程度の差はあれど体調を崩してしまうという事が多々あります。どんなに疲れないように気を使っていたとしてもです。心と体の疲れに効果が期待できるイミダゾールペプチドたっぷりのぺろっと元気ごはんぜひ、日々の食事に取り入れてみませんか?