犬の老化と言っても、サイズや個体差により、様々な段階があり、
いろんな変化があります。老化現象についても知っておくと、
状況に応じた対応ができますので、まず知る事が重要です。
人も犬も同じですが、老化というのは、
簡単に言うと、再生細胞の再生が遅くなる事です。
日々、細胞の再生が繰り返し行われ、健康状態を維持しております。
年を取るに伴い、次第に細胞の再生が遅くなったり、正常に再生出来なくなります。
すると体の機能が低下したり、体調に変化があったりします。
これを一般的に老化と言います。
老犬の場合は、白髪や毛並み等、外見の変化に気づく事は多いと思います。
しかし、内臓のように目に見えない部分の機能は低下しても、
なかなか気づかない事があります。
一般的には、犬は7歳前後でシニアという認識があります。
これはあくまでも平均的な年齢であり、個体差でも大きく違い、
老化の現象にも差がでると思います。
まず、初期の段階では、お散歩に行くと今まで以上に疲れやすくなったり、
歩くスピードや走る量も減ったり、段差に躓いたりする事が見受けられます。
少しずつ白髪や口の周りの毛が白髪になったり外見的な面でも気づくと思います。
その後、進んでいくとお散歩にもあまり関心がなくなったり、
名前を呼んでもなかなか寄ってこなかったりする事もあります。
外見的な所は、口臭がきつくなったり、目が白く濁ってくる事もあり、
病気にもなりやすく、皮膚病に悩まされる子も少なくありません。
さらに進行すると、認知症になったり、昼夜が逆転したり、
せまい所に入り込んだりしていく事も見られます。
中大型犬は特に注意が必要で、寝たきりになったりするケースも見受けられます。
老化現象というのは、個体差で大きく違ってきます。
まずは飼い主さんの日頃のスキンシップで状態、様子を見てあげ、
定期的な獣医師の検診も受ける事をオススメします。